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和仁達也『超★ドンブリ経営のすすめ』 ダイヤモンド社 2013年 P.9,61,83
P.9…
社長の最大の役割は、ビジョンを実現すること、つまり、夢を形にすることだと思います。夢を具体的に描いて、それに向けて人やお金、商品などを動かしていくのが社長の役割です。
ビジョンを実現するためには、まず「自社のお金の流れはどうなっているのか?」「利益はどこに消えてしまっているのか?」といった、会社のお金の儲けの構造を知ること、そして、数字に対する判断基準を持つことが必要です。
P.61
重要なのは粗利。売上高から変動費を引いた残りが粗利で、これが会社の実質的な収入になります。
P.83
借金の元本は税引後利益から返す。支払利息は経費(固定費)になりますが、元本は税引後利益から返済します。
以下、補足コメントです。
「ビジョンそのものがそもそも見えないんだよ」、そういう経営者の方も多いかと思います。
そういう場合は、経営の原理・原則、お金の儲けの構造等をまずは押さえていただけるといいと思います。
そうすると、少しづつ業績が良くなってきます。業績が良くなってくると、人間不思議と良い意味での欲が出てきます。その中で自ずとミッション、ビジョンが明確になってきます。
もちろん、ビジョン等を明確にする手法もありますので、そちらを勉強しても良いと思います。
前回の投稿にも記載しましたが、やはり重要なのは粗利(厳密に言うと限界利益ですが、用語が難しいのでここでは「粗利」としています)。
最後、借金の元金と利息の話。
元金の返済は会社からお金が出ていきますので、経費になると考えている経営者の方がけっこういらっしゃいます。しかし、実際には借りたお金を返すだけの作業ですので、経費にはなりません。
こう考えてみてください。
「返す時のお金が経費」になるのであれば、「借りた時のお金は売上」ですか?
売上とは絶対に処理していないはずです。
であれば、経費にならないことも明確かと思います。
もちろん、利息は経費です。
そしてポイントは税引後利益から元金を返すということ。
もっとはっきり言うと、利益が出ていないと借金は返せないのです。しかも、利益から税金を払うことになりますので、税引後の利益が返済額よりも多くないと返済原資不足になってしまうのです。 ※減価償却費についてはここでは未考慮。
返済額を考えずに闇雲に節税をしてしまうと、資金繰りが厳しくなることがありますのでご注意を。
写真は和仁達也先生が創設した一般社団法人日本キャッシュフローコーチ協会のロゴです。私はその第0期生として立ち上げに協力させていただき、さらにその0期生の中で受講期間中に一番の成果を残したということでMVPにも選ばれました。
「脱ドンブリ経営セミナー」という形でそのノウハウをお伝えしております。興味がある方はお声掛けください。
<終り>
次回以降はジェイ・エイブラハム氏のマーケティングについて投稿を予定しています。