昨日3月25日、富士市の富士市民活動センター・コミュニティｆにて、富士市NPO協議会主催の『NPOのための労務リスク管理セミナー』で講師をしてきました。

就労形態が多岐にわたるというNPOの特徴こそありますが、NPOのためのと言いましても基本的にはやるべきことは一般の法人と同じです。

法令遵守をしていなくては、労基署から是正勧告を受けたり、労働者からあっせんに持ち込まれたり、もっといくと訴訟に持ち込まれたりということにもなり、結局後々大きな損害を受けてしまうということになりかねません。

個人的な私見ですが、労務管理や経理という内部の仕事は、法令を守りながらシンプルに時間をかけないように設計するのが理想だと考えます。例えば、残業代で悩まれている場合は、残業代を含んだ賃金制度にして、賃金に含まれている残業時間内であれば残業代の計算はしない等の工夫です（この制度の導入には、就業規則の改訂や労働者の同意が必要です）。

そして、商品やサービスを買っていただくお客様を増やすために時間を使う。これが経営の基本になると考えます。労務管理は重要ですが、あくまでより良い経営をするための1つの手段であって、労務管理のための労務管理にならないように注意する必要があると思います。