木村美都子税理士事務所 木村昌宏税理士・社労士事務所

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2015年10月16日
会計には数量が存在しない

本日の書評も、西順一郎 編著 宇野寛/米津晋次 著『利益が見える戦略MQ会計』(かんき出版2009年12月)です。この書籍、会計を図にすることで数字をわかりやすく活用していこうということが主旨の本なので、なかなか書評しにくいのですが。

P.86より抜粋引用
会計を経営に使ううえで致命的なのは、「会計には数量Qが存在しない」ということだ。会計がなぜ科学的でないかというと、次の言い回しにある。
「もっと売り上げを伸ばせ」
「前月より売上が大幅に減った」
「今月は売上が順調だ」

「売上高」と漢字で書いたとたんに「売上を伸ばせ」「売上が減った」という表現しかできなくなる。売上高を売価(P)×数量(Q)=PQと表現することで、売価アップなのか、数量アップなのかという発想を無意識にできるようになる。

PQ.jpeg

売上高をPQと置き換えない限り、その会社はその先の発想やアイデアを放棄していることになる。

以上、抜粋引用です。
売価を上げるのか。販売数量を増やすのか。売上と大きく言ってしまうと、そこで思考停止してしまう。細分化することが大切である。しかも、PQという言葉を日常的に使うことで、売上は売価×数量から構成されているということを無意識的に意識させようという発想だと思います。
PだQだと覚えることに少し抵抗感があったりするので、私も実際には使いこなせてはいませんが、売上は「単価×数量×頻度」だと考えていますので、売上を細分化することで色々なアイデアを出やすくしようという発想に関しては私も重要だと考えています。

<来週月曜日はクレドカードについて投稿予定です>

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