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本日もP.F.ドラッカーのマネジメントの続きです。
P.F.ドラッカー 『【エッセンシャル版】マネジメント 基本と原則』 ダイヤモンド社 2001年 P.20,21
P.20,21
利益とは、原因ではなく結果である。マーケティング、生産性向上の結果手にするものである。したがって利益は、それ自体致命的に重要な経済的機能を果たす必要不可欠のものである。
①利益は成果の判定基準である。
②利益は不確定性というリスクに対する保険である。
③利益はよりよい労働環境を生むための原資である。
④利益は、医療、国防、教育、オペラなど社会的なサービスと満足をもたらす原資である。
・・・社会及び経済にとって必要不可欠なものとしての利益については、弁解など無用である。企業人が罪を感じ弁解の必要を感じるべきは、経済活動や社会活動の遂行が困難になることである。利益を生むことができなくなることである。
以下、補足コメントです。
利益は原因ではなく結果であると。
利益は結果なので、原因を分析しそこを改善する以外に利益を増やす方法はありません。いきなり結果は出ません。逆に原因部分を改善すれば利益は当然に増やせるとも言えます。
利益が成果の判定基準なので、決算で利益が出た、どの位出た、出なかったと、経営者の方は利益額を気にします。
利益を出して納税し内部留保をしないと自己資金は厚くなりません。自己資金が厚くないということは、災害や不況時等のリスクに耐えられないことを意味します。
利益が出ていない赤字続きの会社の労働環境が良くないであろうことは容易に想像できると思います。
企業は利益の中から納税します。その税金を使って、社会的なインフラが整備されます。
だから利益は必要なのだと。
そして最後の一文で、企業人は利益を出すことで存続し、納税という形で社会に貢献しましょう、と言っているのだと私は解釈しています。私のミッションである中小企業の活性化を通じての地域活性化に通じるものがあります。その前に税金計算もやりますし。
<次回はドラッカーのマネジメント「費用としての利益」について投稿します>