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本日も、世界NO,1マーケッターとも言われてるジェイ・エイブラハム氏の著書からです。
ジェイ・エイブラハム『限界はあなたの頭の中にしかない 小さなアクションで、最大の成果を引き寄せる』 PHP出版 2015年 P.88
P. 88
理念は、文字どおりにあなたがビジネスにおいて遵守する包括的な姿勢や追い求める大きな成果を集約し、発展させ、達成すべきあらゆるビジネスの要素における、目的と手段とを示す信念体系です。
ほとんどの会社が行っているのは、手段です。方法論です。戦術です。
どのような方法でマーケティングを行い、どこと契約し、どのように顧客にアプローチするのか。どのような価格帯でどのターゲットにどんな製品を届けるのか。これらはすべて、手段です。
ここに穴を掘る事業があったとしましょう。いかに速く、正確に、コストをかけずに穴を掘るかを、皆が必死で考え、日々改善を重ねています。常に競合相手との闘いです。
しかし、理念によるビジネスは、そもそもその穴を掘る意味があるのかを考えます。まず、「なぜビジネスをするのか」というところからスタートするのです。そもそもの視座が違うのです。
以下、補足コメントです。
「平凡と成功との違いは、マーケティングと戦略にある。」
2011年2月、セミナーの中で私がジェイから直接学んだ言葉です。
私も戦略とマーケティングが重要だと思っていますので、戦略実践ジム等では、戦略とマーケティングを中心にカリキュラムを組み立てています。
そのジェイが、この書籍では「理念」の重要性を明確に説いているのです。元々「卓越の戦略」という訳語でテクニックではないマーケティングの本質を説いてきたジェイですが、ここまで理念ずばりの記載があるとは個人的には驚きました。ちなみに、本書籍では、「卓越の戦略」のことを「品格経営論」という訳語をあてはめております。
理念は、ランチェスター経営の竹田先生の言葉を借りると「願望」や「熱意」に繋がると思っています。そして、経営の実行手順にウェイトをつけると、この「願望」「熱意」が53%と半分以上のウェイトを占めると言われております。それだけ「理念」は重要だということだと言えると思います。
ただし、竹田先生は、理念は簡単に言葉にはまとまらない。まずは原理原則通りに経営していくと、結果が出るようになる。結果が出ると経営が楽しくなってくる。その中で、徐々に理念を言葉にしていっても遅くない。そんな風に言っております。最初は想いを箇条書きにしておくだけでも良いのかもしれません。
理念を胸に抱き、戦略とマーケティングを勉強して、実践に移す。理念が言葉にまとまり、社内やお客様等に発信できるようになるとなお良し。経営理念だけで飯が食えないのも事実だと私も思っておりますので、個人的にはこのような順番で経営していっても良いのかなと思っています。
<次回も『限界はあなたの頭の中にしかない-小さなアクションで、最大の成果を引き寄せる』の中から投稿をしたいと考えています。>