セミナー情報・ニュース
2015年06月25日
中小企業の事業再生・経営改善支援研修
本日は午後から名古屋の税理士会研修室にて中小企業の事業再生・経営改善支援の研修に出てきました。
日々、経営における原理原則をお伝えすることでお客様の業績向上に貢献できるように心がけているのですが、金融機関から再生のご相談を受けることもありますし、再生ノウハウは業績向上ノウハウにも通じますので、少しでも知識の仕入ができればと思って参加してきました。
以下、ポイントを少しまとめます。
製造業
・メーカーは「原価」と「在庫」が全て。
・数値分析と業務フローの分析を組み合わせて「窮境要因の因数分解」
・必要なデータは時間がかかっても収集する。でなければ、実効性のある原価の改善は出来ない。
・企業の生命線は資金繰り、そのもとは在庫の回転→在庫が廻れば会社もまわる
小売業
・競合と自店の優劣は、①店舗シェア、②坪売りに象徴される
・損益はオペレーションを改善しなければ、改善しない。
ちなみに、生き残れる食品スーパーの条件は、坪売り150万円以上、商圏シェア10%以上だそうです。
建設業
・長期工事、高額な請負、低利益率という特性から、個別工事の損益管理(予算実行表)が重要。
最後に先生がおっしゃっていた言葉です。
「経営は予実に始まり、予実に終わる。現場に入ると、目標予算が頭に入っていないケースが多い。目標予算が頭に入っていなくては、絶対に目標予算は達成されない。しかし、日々目標予算に意識を向けるようにしくみを整えると、1年~2年経った時点で、現場のスタッフでもちゃんと目標達成に意識が向くようになる。その状態が作られれば、再生案件でももう大丈夫」。
〈明日は経営財務コンサルタントの研修についてご報告します〉