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本日は書評です。
ダン・S・ケネディ『世界一シビアな「社長力」養成講座』(ダイレクト出版 2011年11月)です。内容がけっこう過激で、賛否両論ある書籍かと思いますが、私が気になったところを抜粋いたします。
P.41,42
ちゃんとしたプログラムを持たないビジネスオーナーは、それに値する仕事しか従業員に期待することはできない。・・・
プログラムとは、ものごとが行われるときのやり方のことだ。
あなたにプログラムがなければ、あなたのプログラムに従うことを人に期待できないのは当たり前のことだ。
・・・どこにでもある従業員マニュアルの話をしているのではない。私が言っているのは、・・・話し方、歩き方、ふるまい方、仕事の仕方について、明確な言葉と実例を挙げて説明し、教えるということだ。
もしあなたにプログラムがなければ、従業員たちが彼ら自身でプログラムをつくるだろう。新入りの従業員にはそのプログラムが教えられるだろう。従業員にプログラムを任せていれば、成果は「運任せ」ということになる。
以下、補足のコメントです。
ここではプログラムという話が例として挙げられています。
戦略に置き換えても同じことが言えると思います。戦略は見えざるものといわれることもあり、捉えにくいので、私は勉強会などでは、戦略≒しくみ作りと簡単に説明することがあります。
そして、営業担当が、どの「商品」を、どこの「地域」で、「誰」に売るのかをまず決めた上で、さらにどのような手順等で販売するのかを決めることがそのしくみ作りですと説明しています。
しかし、この一連の流れが従業員任せになってしまっている企業がじつに多いのです。上記のプログラムが従業員任せになっており成果が「運任せ」という記載と全く同じことが戦略面でもおきているのです。
御社の営業・販売には戦略≒しくみがしっかりありますでしょうか。成果が「運任せ」になってはいないでしょうか。
<次回は第32回ビジネス倶楽部について投稿予定です>