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2011年02月21日
横浜M 昨季観客16%増
2011年2月19日(土曜日)の日本経済新聞夕刊にこんな記事が出ていました。
「横浜M 昨季観客16%増 集客作戦 地元より始めよ」
Jリーグ1部の横浜Mが地元ファンの取り組み策を強化し、大幅な観客増に成功したというもの。
具体的な取り組みは、
10年度はホーム日産スタジアムのお膝元、横浜市港北区のほぼすべての小学校を選手が訪問。
生徒には来ることを内緒にするサプライズで喜ばせ、試合日程と選手の写真が入った下敷きやクリアファイルを配った、というもの。
中小企業のマネジメントにもとても参考になるヒントがあると感じました。
まず、営業地域の絞り込み。
港北区の小学校に絞り込んだことで、地理も、ターゲットも絞り込め、
営業効率が格段に良かったと考えられます。
次に、選手を営業マンとして送り込んだこと。
単純接触効果上は営業回数が多いほど良いとされているが、
選手を営業マンとしたことで、営業回数複数回に匹敵する印象を一回の訪問で残していると考えられる。
と思いきや、文房具という何度も目にするものを、写真入りで配布することで、単純接触に近い効果をもたらしている。
さらに、抜かりなく試合日程を配り、こどもがサッカーを観に行きたいと言った瞬間に、親がわざわざ試合日程を調べることなく日程を決めることができるしくみを作っている。
すばらしいしくみです。
集客が上がれば、選手獲得の原資が増える。
原資が増えれば、良い選手が取れる。
良い選手が取れれば強くなる。
強くなれば、ますますチームを好きになる。
こんな好循環が横浜Mには生まれそうです。
今後の経営を興味深く見守りたいと思います。
もちろん、静岡県民としては、地元の2チームの好成績を期待しております。
Jリーグ全体が盛り上がることを期待しております。