木村美都子税理士事務所 木村昌宏税理士・社労士事務所

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2015年08月05日
「好き嫌い」と経営

何回か楠木建氏の書籍をご紹介してきました。一旦楠木建氏の書籍は置いておこうと思っていたのですが、TVをぼうっと見ていて、ふと思い出したことがありましたので、楠木建氏の『「好き嫌い」と経営』東洋経済新報社2014年の一部をご紹介いたします。

好き嫌い.jpeg

この書籍、企業の戦略ストーリーの創造は、経営者の直観やセンスに大きく依存している。その根底には、その人を内部から突き動かす「好き嫌い」があるとして、14人の経営者との「好き嫌い」についての対話を通じて、経営や戦略の淵源に迫る書籍です。日本電産の守永重信氏から始まり、ユニクロの柳井正氏等、錚々たる経営者との対話が記載されています。

その中で、柳井正氏との対話が44ページにあります。
楠木氏:テレビもご覧になるのですね。それは娯楽としてですか? それとも、何かの参考になるからでしょうか?
柳井氏:時間潰しですよ(笑)。
楠木氏:時間潰し! 潰す時間がある経営者、素晴らしいです。
柳井氏:いや、そうではありませんよ。僕ぐらいの年齢で仕事に本当に集中していたら、オンタイムに全エネルギーを使い果たしますから、家に帰る頃にはぐったりしてしまいます。テレビを眺めるくらいしかできないほどにね。逆に、夜もぐったりしないというのは、仕事に集中していないからですよ(笑)。

こんな感じです。
私が柳井氏のように仕事ができているとは到底思えませんし、年齢も私の方が若いので柳井氏には若いのに何言っているんだと言われるかもしれませんが、私も自分の中にある全エネルギーをオンタイムで使い果たそうという気持ちで仕事に取り組んでいるのはたしかだと思っています。ですので、家に戻るとそれなりにぐったりします。子どもが起きているときは最後の力を振り絞り子どもと遊び、さらにぐったりします。子どもが寝ている時はそのまま一人でぐったりします(妻は子どもと一緒にぐったりと寝ていることがほとんどです)。何かをやる気になれませんので、とりあえずテレビをつけます。そしてぼうっとします。

テレビは時間の無駄だという方もいますので、こんな時間の過ごし方はあんまり良くないのかなと思っていたところ、柳井氏の上記のような発言。おかげさまで、最近は自信を持ってテレビを見ながらぐったりすることができています。

テレビへの批判の1つとして、一方的にテレビ局の都合で番組が放送されてくることが挙げられると思います。しかし、私は、その一方的感が好きなのです。昼間はあらゆる情報を取捨選択しながら、主体的に意思決定をしようと試みているつもりです。自社のことのみならず、お客様の業績・資金を最大化するためにもです。なので、夜は主体性を失った状態で勝手に情報等が流れてくる状態でぐったりぼうっとできることが私にとっては非常にありがたいのです。

こんなことをふと思ったのは、数日前にそれこそぼうっと見ていたお笑いのテレビ番組でやっていた内容を見たからでした。「SEKAI NO OWARI」をもじって面白いことを言うというコーナーでした。その時ふと思いました。この前作った「KUROJI NO KUROKO」ステッカー、そこそこ時流を捉えていたのでは、と。「A・I NO A・I」、「U・O NO U・O」、韻の踏み方も悪くない。そして、ふと「ODASHI NO UMAMI」というフレーズが私の頭の中に。「A・I NO A・I」、韻の踏み方もセカオワと同じ。いけるかも!? なんて、ぼうっとしながらも結局仕事のことを考えてしまっているのですが。経営者は24時間365日経営者なのだと思います。

ちなみに、毎週かかさず見ているテレビ番組が1つだけあります。テレビ神奈川の「クルマでいこう」です。新車情報と最新の家電カタログを見ている時が私の至福の時です。

<明日も書評の予定です>

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