木村美都子税理士事務所 木村昌宏税理士・社労士事務所

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セミナー情報・ニュース

2015年04月20日
「ブランドとは?」と聞かれた時、定義を説明できますか?

先週の土・日曜日の2日間で、ブランド・マネージャーを養成する研修に参加してきました。

「なぜ木村がブランドの研修に?」と思われる方もいるかもしれませんが、私の中では必然だったりします。

ということを書き出したら、すごく長くなったので、本題の下の方に記載しました。
興味がありましたらご一読ください。

さて、「ブランド」についてです。
ブランドの定義について考えたことがありますか?
普通ないですよね。私も今まで真剣にブランドの定義を考えたことなどありませんでした。

ブランド=バッグ・靴・服・時計等を売っている海外の有名な所、そんなイメージでした。
わかりやすく言うと、海外旅行先でよく見るDuty Free Shopに入っている所、まさにそんな感じでした。

一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会の定義によると「ブランド」とは次のように定義されます。

『消費者が特定の商品やサービスを識別できているとき、その商品やサービスを「ブランド」と呼ぶ。』

なんだか、今まで抱いていたイメージとちょっと違いますね。

有名・無名、品質の高い・低いに関わらず、消費者・顧客が特定の商品やサービスとして識別できていることが「ブランド」であるか否かの最低要件であると追加説明されるのです。消費者等に識別されていればブランドであると。

そして協会では、ブランドがリリースされた時点を「ブランドゼロ」と定義しています。
ブランドの購買に結びつくプラスの評価がされた状態を「ブランドプラス」。
逆にマイナスの評価がされた状態を「ブランドマイナス」と。
ブランドプラス=「好き・欲しい」状態のこと、ブランドマイナス=「嫌い・欲しくない」状態のことを言います。

先ほど例に出したDFSの例は、そこに入っているブランドに対して「好き・欲しい」と思う人が多いので、多くの人がその状態のことを「ブランド」だと思っているのだと思います。実際にはブランドプラスの状態ですね。

チキンや異物混入等の問題の影響で最近業績がよくないファーストフード店の状態は「ブランドマイナス」の状態にあると言えると思います。これも消費者に識別されているので「ブランド」であることには違いないのです。
※ ちなみに、この店の業績が良くない理由は、これらの諸問題を引きずっているだけでなく、インフレ傾向に振れた時点でデフレビジネスモデルからの転換ができなかったことに大きな要因があると分析されています。

最近では「機能的価値」のみで商品やサービスを差別化することが困難になってきています。「機能的価値」は今後も磨きつつも、「情緒的価値」を高める経営活動がますます重要になってくると考えます。経営者の皆様もそう感じている方が多いと思います。

そういう時に、私がブランド構築=ブランディングの流れについて体系的に説明することができれば、中小企業経営者の皆様のお役に立てるのでは、そういう思いがあり、今回の研修を受けてきました。日々の業務を通じてインプットしてきた知識を還元ができればと思っております。

ちなみに、一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会のHPにブランドに関する言葉の定義が載っております。参考になると思いますので、興味がある人は覗いてみてください。
http://www.brand-mgr.org/knowledge/word/index.html

以下、私がこの研修に参加した理由の長い補足です。

私の場合、税理士やキャッシュフローコーチ、経営会議コンサルタントであると同時に、27名ほどのグループ会社をまとめる経営者という立場があります。中小企業の経営者の皆様と同じ立場にあると思っております。

その思いの中、私自身も日々経営をしていく中で知識が必要になったり、誰かの力を借りたくなったりする時があります。このことは、お客様である中小企業の経営者の方と全く同じであると思っております。

ですので、私が経営上必要であると思った内容について、研修等に行って勉強をしてきます。そして勉強した内容を実際に使ってみます。効果性の高い良い知識等を得られたのか、そうでなかったのかを検証します。まずは私自身が実験台になるのです。

そして効果があったことはきっと多くの経営者にも役に立つと想定されますので、それを日常業務である経営助言の中で経営者の方にお伝えするのです。

この流れは弊社の業務の中核に経営助言・経営支援業務があるから成り立つことであると思っています。
研修内容を自社の経営に活かすことはもちろん、副次的な効果として、①そのままお客様への効果性の高いサービスとして展開できる、②自身が試しているので実体験も語れサービスの運用がスムーズになる、③ネットワークが広がることでお客様がもっと高度な情報を得たいと思った時はその道のプロフェッショナルにお繋ぎできるようになる、こういった効果も期待できるので成り立つのだと思っています。

ちなみに、1つのインプットで3つのアウトプット(成果)を生み出す発想を「ワンアクション・スリーゴール」とキャッシュフローコーチの師匠である和仁達也先生は言っております。

①は意外と大事なことで、普通の経営者の方が研修に行くと、自社に何かを活かすことだけが研修目的になってしまうと思います。多くのことをやらなくてはいけない忙しい中小企業経営者がそこにお金と時間をかけて行くことは、実際にはなかなかしんどい作業だと思います。もちろん必要なことがあれば、どんどん行って欲しいのですが。

世の中には残念な研修が存在しないわけではありません。私の場合はその目利きをし、良い研修か否かをお伝えすることができれば、お客様の研修無駄打ちを減らせ、結果としてお金と時間をより有効に使えるようにサポートできるようになり、そのこと自体も立派な経営支援になると考えているのです。主に戦略系の研修の目利きが中心にはなってしまいますが。

以上、長い補足でした。
最後までお付き合いいただいた方、ありがとうございます。

<次回もブランドについて投稿します>

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