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前回は人格力の話に絡めて7つの習慣の書籍を紹介した。 その7つの習慣は私のミッション・ビジョン、そしてそれは弊社のクレドにも多大な影響を与えているとも紹介した。
今回は弊社のクレドについて紹介していく。ちなみに、弊社のクレドは現在第二版となっている。一度作って終わりではなく、随時ブラッシュアップしていく必要があると感じている。
クレドを最初に作ったのは、クロジカをロゴにしたタイミングであった。ただ、当時はクレドの作り方を知らなかった。そのため書籍を読み漁り、他社の色々なクレドを見て、見よう見真似で作成した。
どちらかと言うと、社内で活用するものというよりも、お客様へのお約束を記載したプロミス集のような色合いが強かった。
それはそれで良いものであったと思うが、その後クレドの作り方をある講座で学び、お客様のクレド作成もお手伝いさせていただくようになり、自社のクレドもその流れで改訂するに至った。
力は、理念に宿っている 燃えるようなYesに導かれる経営
基本構成は、ミッション、ビジョン、バリューの三点である。企業理念だったり、社是・社訓だったりと色々な言われ方をされるので、いざ作ろうと思うとここの定義を理解する所で躓いてしまいがちである。私もミッションとビジョン、どちらが上位概念なのか当初迷った。人によって解釈が様々で、書かれていることも様々だったからだ。
現在の私の理解は次の通りである。
ミッション=使命、まさに命を使ってでも達成したいこと。表現としては少し抽象度が高まるかなと思っている。
ビジョン=展望。ミッション実現のための手前にあるマイルストーン。ミッションより具体的で数字を使って表現できるもの。
バリュー=価値観。ミッション、ビジョンを実現していくにあたって日々大切にしたいもの。行動の礎。このような理解である。
ミッションが目的で「的」、ビジョンが目標で「標」、目標達成の積上げが目的達成に繋がるイメージを持っている。
弊社のミッションは、『愛ある仕事の連鎖 君が笑えば幸せが広がる 全て良くなる』である。お気付きの人も多いかもしれないが、AIさんのハピネスを参考にさせてもらった。音楽を聴きながら芝刈りをしていた時に、ふと流れてきた曲だ。まさにと思って引用させてもらった。
愛ある仕事をしていけば、目の前の人の笑顔や幸せは自ずと広がっていくと信じている。前回紹介したコアバリュー「誰もが皆、良い影響力の起点となれる」と連動させている。
7つの習慣の学びの中で「トリムタブ」という比喩が出てくる。超大型船の向きを変更するには、高さ10階にもなる大型のフィンを動かす必要がある。当然水の中に入っているので、いきなりこれを動かそうとすると相当の力が必要となる。そのため、この大型フィンを動かすために、まずは小型のフィン「トリムタブ」を動かすことから始める。つまり、超大型船を動かすきっかけとなっているのはこの小さな「トリムタブ」なのである。
会社や地域や人間関係を好転させるのに、何かものすごく大きなことを成し遂げなくてはならない、というわけではないというメッセージだと受け止めている。
一見小さな行動であっても、世の中を変えられる。自らが動くことで変化は起こせる。そんな勇気をもらえる比喩である。
またこの話をしてしまった。好きなのである。
次回はビジョンを紹介していく。
(税理士・社労士・経営者)=題字も筆者