セミナー情報・ニュース
今回の投稿で竹田先生のプロ☆社長の投稿は最後となります。
竹田陽一『プロ☆社長』中経出版 2006年 P.98.99,118,119
P.98,99
実行するときに欠かせない「仕組づくり」をしないと、社員は行動を起こさない。「仕組づくり」は戦略と戦術をつなぐ大事な仕事になりますから、社長の大事な役目になる。
P.118
会社は粗利益で生きており、その粗利益はお客からしか生まれない。だから、まずお客を出発点にし、次に経営を構成する「8大要因」と、その実行手順に従ってまとめていくと、良いものが早く完成する。
P.119
98%は社長ひとりの実力で決まる。
以下、補足コメントです。
戦略と戦術をつなぐ大事な仕事が「仕組みづくり」。
あくまで私自身の経営経験から感じた私見ですが、仕組みづくりの場面では社員の方も巻き込んだ方が良いと思います。
もちろん、戦略を練り、仕組みづくりの主導も社長がやるのですが、実際に戦術活動をする社員の意見を仕組みづくりの所で取り入れておかないと、現場のことがわかっていない机上の戦略になりかねませんし、社員に納得感の無い上からの押しつけ的な仕組みになってしまうからです。
皆様の会社の数値目標は何で設定していますか?
売上ですか? 利益ですか?
売上よりもむしろ「粗利」を、さらに「固定費」までをも意識していただくと、利益が会社にもっと残る体質になるのではと思います。
売上は達成されたが値引き等が多く結局赤字。これでは意味がありませんので。
98%は社長ひとりの実力で決まる。98%かどうかは私にはわかりませんが、中小企業の場合、長い目でみると、「社長のやる気と経営に関する勉強量」と「業績」には強い相関関係があるように思えます。これは私の経験からくる感覚ですが。
業績を良くする特効薬・必殺技など存在しないと考えた方が良いと思っています。原理・原則をコツコツ勉強していく。それが業績向上の近道だと私は思っております。
<終り>
次回以降は、経営会議コンサルタント養成講座のフォローアップのまとめ、そして和仁達也先生の『超ドンブリ経営のすすめ』の順で進んでいきます。