セミナー情報・ニュース
少し時間が空きましたが、本日はP.F.ドラッカーのマネジメントの続きです。
P.F.ドラッカー 『【エッセンシャル版】マネジメント 基本と原則』 ダイヤモンド社 2001年 P.80、81
P.80、81
人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである。
人は弱い。悲しいほどに弱い。問題を起こす。手続きや雑事を必要とする。人とは、費用であり、脅威である。
しかし人は、これらのことのゆえに雇われるのではない。人が雇われるのは、強みのゆえであり、能力のゆえである。組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することにある。
「人こそ最大の資産である」という。
・・・マネジメントのほとんどが、あらゆる資源のうち人がもっとも活用されず、その潜在能力も開発されていないことを知っている。だが現実には、人のマネジメントに関する従来のアプローチのほとんどが、人を資源としてではなく、問題、雑事、費用、脅威として扱っている。
以下、補足コメントです。
このようにドラッカーが「人」について取り上げるということは、いかに多くの経営者が「人」の問題で悩んだり・困ったりしているのかということの表れだと思います。経営者と社員、立場の違いから相容れない状況になることが多いのだと思います。
それにしても、人が費用や脅威という表現はけっこう強烈な表現ですよね。
個人的には、性善説・性悪説、どちらで捉えますかと聞かれていると勝手に単純化して解釈しております。自分が性悪説で見られると嬉しくないので、私は性善説で考えるようにしております。自分が社員だった場合、その自分の経営者が自分を「費用や脅威」として見ていたら寂しい気持ちになると思いますので。
ビジネスも人も「強み」に焦点を当てる。
このことがわかったからといってすぐに何かが変わるというわけではないかもしれませんが、その意識を常に頭の片隅に置くことで、もしかしたら少し社員の方との関係性がよくなるかもしれません。
<次回は『7つの習慣』に絡めて投稿してみたいと思っています>