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本日はP.F.ドラッカーのマネジメントの続きです。
P.F.ドラッカー 『【エッセンシャル版】マネジメント 基本と原則』 ダイヤモンド社 2001年 P.154、155
P.154、155
効果的な意思決定とは、行動と成果に対するコミットである。決定を行った後でその決定を売り込む必要があるのでは、行動は起こされないし、成果も得られない。結果として意思決定はなかったと同じである。
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意思決定の実行を効果的なものにするには、決定を実行するうえでなんらかの行動を起こすべき者、逆に言えば決定の実行を妨げることのできる者全員を、決定前の議論の中に責任を持たせて参画させておかなかればならない。
意思決定のなかに実行の手順や責任を組み込んでおくことも必要である。具体的な実行の手順が仕事として割り当てられ、責任として割り当てられないことには、決定はないに等しい。
以下、補足コメントです。
先週末、高校の同級生2名とお酒を飲みながら語り合う機会がありました。
1人が経営者。1人がコンサルタント。そして私。
ドラッカーの話や願望・熱意(ミッション・ビジョン)の話、ランチェスター戦略の話、そして最後は家族の話と、非常に濃い内容のトークで盛り上がりました。2人とも非常に勉強熱心で、心地良い刺激をもらっての帰宅となりました。
上記のトークの中で、ドラッカーは役に立つのか、みたいな話も出ました。
ドラッカーの書籍を読んだからといって、直接的に何かが変わるということはないかもしれません。しかし、経営会議コンサルタントの研修を受講した後に、ドラッカーの書籍を見直してみると、その中で学んだことが非常にシンプルな表現で記載されていたりします。上記引用もまさにその通りです。
シンプルがゆえに最初は難解だと思うのですが、インプットがある程度進んだ後だと、そのシンプルな表現は思考の整理にとても役に立つのだと思っています。だからこそ、マネジメントの父と慕われ、死後なお書籍が読み続けられている、私はそんな風にドラッカーの存在を捉えております。
<次回はドラッカーのマネジメント最後の投稿です。>