木村美都子税理士事務所 木村昌宏税理士・社労士事務所

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2015年07月27日
違いをつくって、つなげる

本日は、楠木建氏の『ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件』東洋経済新報社2010年からです。少し前の本ですが、500ページのハードカバーの経営書でありながらかなり売れた書籍ですので読んだ方もいるかもしれません。色々な意見があるようですが、私は好きな考え方ですのでご紹介いたします。ただ、最初の方は少し読みにくいかもしれませんので、もしこれから読まれる方がいらっしゃいましたら、その覚悟でどうぞ。

ストーリー.jpeg

さて、p.13からの引用です。
「違いをつくって、つなげる」、一言でいうとこれが戦略の本質です。この前半部分は、競合他社との違いを意味しています。競争の中で業界平均水準以上の利益を上げることができるとしたら、それは競合他社との何らかの「違い」があるからです。他社との違いがなければ、経済学で想定する「完全競争」となり、余剰利潤はゼロになります。だから、違いをつくる。これが戦略の第一の本質です。

以下、補足コメントです。
色々なシーンで使われますが「戦略」という言葉を定義することはけっこう難しいことだと個人的には思っています。ですので、シンプルにまず「違いをつくる」とする。これは本当にシンプルで中小企業経営者にはわかりやすいと思っています。差別化と少しニュアンスが異なる「違いをつくる」というこの表現が個人的にはしっくりきます。

ただ、違いをつくっただけでは足りなくて、このあと「つなげる」という作業が必要になると著者は述べております。極端な話、経営上成り立たたなくなるような「違い」を作ってもそれは「違い」になるわけなので、「つなげる」という作業を介すことで「違い」の内容を担保しようというわけです。

この「つなげる」の詳細については、明日記載します。

<明日は、戦略のもう一つの本質、「つなげる」について投稿予定です>

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