木村美都子税理士事務所 木村昌宏税理士・社労士事務所

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セミナー情報・ニュース

2015年09月15日
続・考える訓練

本日も伊藤真『考える訓練』(サンマーク出版 2015年8月)から中小企業経営に役立ちそうなことをピックアップしてご紹介します。

P.88
法律家が日常的に使っている考え方「IRAC(アイラック)」。
「I」・・・Issue(問題点、課題)
「R」・・・Rule(規則)
「A」・・・Application(あてはめること)
「C」・・・Conclusion(結論)
何が「問題」なのかを明示し、その問題を解決するための「ルール」は何かを示し、今回の事件はどういう事実なのかその事実をルールに「あてはめて」、「結論」を導き出す。

P.96,97
「思っていることを文章に書く」のは、立派な思考の可視化である。図にしたり、絵にしたりするのも可視化のひとつだ。そうやって可視化しないと、思考は堂々めぐりをしてしまう。・・・何を書いたらいいかわからないというときは、「So what」(=だから何なのか)と「Why so」(=なぜそうなのか)を書いてみるのがいい。

P.101,102,103
「抽象」と「具体」の間を行ったり来たりする
「抽象論」と「具体論」を行き来する訓練をしておくといい。・・・やや難しい言葉でいうと「演繹」と「帰納」である。「演繹」とは抽象的なものから具体的なものにもどしていくことで、反対に具体的なものを抽象化していくのは「帰納」である。・・・ふだんの生活で論理的に考えなければいけないとき、「演繹法」か「帰納法」のどちらかが使えれば、かなり論理的な展開ができるだろう。

P.108,109
やるべき目標を「最小化」する
そもそも集中するのが苦手だという人は、導き出さなければいけない結論やゴールが曖昧なことが多い。

P.111
「他を切り捨てる勇気」をしっかりもつ
一点に絞り込んでいく過程で重要なのは、「優先順位をつけること」だ。

P.114
「あえてやらないこと」をリストアップする

P.136
名案が”降りて”くるときとは、どんなときか
「集中して考える」ことには、一瞬にすべてをかけて全力を注ぐ「集中」もあるが、ひとつのことを持続してずっと考え続ける「集中」もある。後者の場合の「集中」には持久力が要求される。すぐには結論が出ないが、ずっと継続してひとつのことを考え続ける力である。・・・ひとつのことを考え続けると、その蓄積から、何かがひらめくことがあるからだ。

P.138,139
あえて「ちょっと寝かせる」という訓練
いま考えてもできないことは考えてもしかたない。それは後回しにしようと割り切ることだ。

P.144,145
「決断」することでしか、次には進めない
どちらを選んでも不安である。どちらに行けば自分の幸せにつながるかは誰にもわからない。だとしたら、覚悟を決めて、先に進むしかない。

P.148,149
強く求めている人のところに「ひらめき」はやってくる
まったくの無から有は生まれない。ひらめきや直感の背後には、ぼうだいな知の集積が存在すると私は思っている。・・・ひらめきや直感には、強い「思い」が必要だ。何の目的もないのに、突然ひらめくということはない。

P.164,165
問題解決の「棚上げ」のすすめ
大きな問題の解決を棚上げするのは、まさしく「人類の知恵」だと思っている。というのは、解決の棚上げは、「人間は進化し、成長するものだ」という発想に立っているからだ。・・・すべてを、いま、解決しなければならないというわけではない。時間の経過にまかせるのがいいときもある。

以上になります。
税理士も税法解釈については、「IRAC(アイラック)」のように考えています。その他、経営における意思決定をする上でのヒントが満載だったので引用してみました。1つでもお役に立つことがあれば嬉しく思います。具体的な事例は割愛しています。興味がある方は書籍を読んでいただければと思います。

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<明日は、男女参画とドリームマップ、の投稿を予定しています>

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